起承転結は忘れましょう。

こんにちは。ライティング・コーチの西山です。

ライティング・コーチをしていて気が付いたことがあります。
それは文章を書く際に、みなさんの呪縛になっているもの。
何だと思われますか?
それは「起承転結」。

中学から高校で習いましたよね?
「文章は起・承・転・結で構成されている」と。

でもこれ、忘れてください。

小説家を志している人「以外」は、全員忘れて良いです
というよりも、むしろ忘れた方が良いです。

ブログやHPのコンテンツ、報告書、議事録、提案書を書く場合に
「起承転結」を守っていたら・・・?

誰も読んでくれなーい!!

特にブログの場合、読む人はだいたい何かを検索、
つまり何かを知りたくて、情報を得たくて
あなたのブログにたどり着きます。

そんな人は、早く答えが欲しい。
できればすぐに。

それなのに、文章がきっちり起承転結だったら?
全部読んで、最後の「結」に知りたいことが書いてありますね。
読者が記事の最後までスクロールダウンしてくれる可能性はとても低いのです。

そんな律儀な人は少数派で、多数の人は
さっさと他のサイトに行ってしまいます。

ああ、残念。
とってもいいこと、役に立つことを書いていても、
文章の構成で読み手を逃がしてしまうのです。

報告書でも「で、結論は何?」と上司に聞かれるでしょう。
提案書でも「何を提案したいの?」とイラつかれるでしょう。

これらの文章の構成順は
導入・結論・根拠・事例・結論もう1回(+ちょっと行動への後押し)。
この順序です。

(+ちょっと行動への後押し)は、特にブログで何かを伝えたい場合、
~をしてみませんか?/あなたが~になりますように!
などの次の行動への誘いや、自分がブログに込めた意図を書きます。

HPのコンテンツの場合には、
~してみませんか?
という、読んだ人が、次にとって欲しい行動を誘い掛けることばです。

区分ごとの「上手い書き方」や「書く順番」はまた次の機会に。

でも今回、これだけは心に留めてください。
「起承転結」は小説家以外には関係ない。
読まれる文章には、起承転結以外の文章構成が必要です。

では、みなさんも楽しいライティング・ライフを!

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